増える需要、人材不足…もっと技術者を増やすには?

これ、どういうところに売るかっていうと、教育向けなんですよ、実は。これから組込みをはじめようという人に使ってもらうためのものなんです。

組込みの業界は、人材不足ですね。 機器はどんどん高機能になってく。求められる機能は大きくなってくる。 例えば携帯電話の開発、若い人が多く入ってきています。でも、携帯電話はライフサイクルが短い。いくらやっても追いつかないんですよね。人が足りない。 毎年10万人くらい足りない、と言われている。12%くらい人は増えているんですがそれでも追いつかない。もっと本当は作りたい、でも作れない。組込みの教育が遅れているんです。そういったギャップを見ていて、うちの会社でこういう製品を出していこうということになったんです。

実際、教育に使いはじめています。8月末に、山形県でセミナー二日間やってきました。これでWindowsCEを動かして、ドライバを作って、アプリケーションを動かす、というのを一通り。僕の担当はドライバ、ハードウェアに近い方ですね。 山形は製造業が多く、結構、経験者も来てました。 宮城で最近ちょっとずつ増えているのが、人材派遣会社での需要。派遣会社での研修に組み込みの教育も取り入れられています。

難しいのは、組込みの世界って、オープンソース化の波に遅れているんですよ。最近は少しずつ状況が改善されてきているみたいですけど、まだまだです。OSも、LinuxやWindowsCEも増えてきていますが、会社ごと独自OSであるケースもあります。

通常、みんな隠したがるんですよ。仕様は外に発表できない。下請けでNDA(秘密保持契約)守んなきゃいけないから公表できない。 組込みの技術者が自社内で閉じてしまっているケースが多いです。

だから、勉強会しようよ、と提案しているわけです。 最近、自動車関係の会社が東北に進出してきていますが、 技術者、開発者の集まりというのは、まだないですね。

開発において、敷居を下げることって大事だと思うんです。 今回僕がやっているWindowsCEもそうなんですけど、.Netコンパクトフレームワークが動くんですね。VB(VisualBasic)でアプリケーションが作れるんですよ。VBだったら結構知っている人がいますし、作るのも簡単。 9/3にマイクロソフトでそのセミナーをやって来ました。 最初にデモを見せて、まずパソコン上でVBのサンプル動かして。次にパソコン上で 組込み機器のエミュレータで動かして、最後にボードで動かして。 組込みって、ハードウェアが敷居をあげる原因ですよね。でも、こういうボードを わざわざ購入しなくても、パソコン上で開発ができれば、いいですよね。

勉強会やります。いずれはみんなで何か作れたら!

勉強会にしても、最初は敷居を下げて、少しでも参加できるような雰囲気を作りたい。 まずは話せる範囲で事例紹介を中心にして、あとは参加者の皆さんの要望を聞きつつ、 内容を決めていきたいです。 どうしても組込みは分野が広いので、僕もわからないことがあるかもしれない。あまり濃い内容だとついていけなかったりしますから。

いずれは共通のプラットフォームを使って、それで開発するっていうような方向にしたいです。

携帯ゲーム機とか、趣味系から入っていくのも面白いかもしれませんね。専門学校生、学生など若い人は興味を持つかもしれない。 ただ、東北で仕事をしてもらうという意味では、難しいですね。東北のゲーム会社は少ないですから。切り口としてはいいかもしれないですけど、ずっとゲームだけやっていくわけにはいかないので、悩みどころです。色々考えなきゃいけないな…。

最初は、興味のある方はみんな来てほしいですね。 前提知識も、工具も特に必要ありません。「こんなのつくりました」って実機で紹介できる内容だといいですね。趣味でやってる人も、自由研究のつもりで来ていただいでも、いいです。

あまり技術者を、組込み系、エンタープライズ系、Webアプリ系、なんて分けないで、ミックスしたものもできたらいいなぁと。せっかくTDCにいろんな分野の人が集まっているわけですからね。

なんか、作りたいですね…みんなで、何か。アイデア合宿をうまく生かしたいですね。組込みとWebと、いろんなものを合わせて、「こんなんできましたー!」って。

…じゃ、やっぱり、合宿の前に、勉強会したいですね。今のところ、10月後半くらいを考えています。

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